いい音のピアノが弾けることの、有難さ。
こんばんは~♪
今日はゴールデンウィークらしい、爽やかな一日でしたね。
海に近いので、ピアノ部屋の窓は開けないようにしていたんですが。
しかしこんな爽やかな空気は、ピアノにも触れさせてあげたいなぁ~、と思ったり。
日中は風もおだやかで、比較的乾いた空気でしたので。
少しだけ窓を開けて、ピアノの蓋も開けて、風を通してあげました。
そうしたらその後、きれいな音で鳴っていました。
…そんなわけで、新しいピアノが来てからずっと、毎日毎日、ピアノのことを思い、温度・湿度を気にかけ、よい音が鳴ってくれますようにとあれこれ手をかけています。
私、自分で自分のピアノを管理するようになって、はじめていろんなことが、分かりました。
今までは、ピアノは「いい音」が出て当たり前、と思っていましたけれども。
「いい音」は、いろんな条件が整って初めて実現されるものなんだ、ということ。
ピアノ、その楽器本体が出来上がるまで、というのももちろんですが。
その後のことも、とても大事。
置かれる環境。音響的な条件。
温度・湿度、その他諸々の日常的な管理。
調律師さんによる適切なメンテナンス。楽器と演奏される場所や人に応じた調整。
実際、自分でいろいろ苦労してみると、「いい音」が出ているそのピアノの存在って、「スゴい。」と、思うのデス・・・。
まぁ、「たまたま」良い条件がそろっていた、ってこともあるでしょうが、それはそれで、その偶然が素晴らしいと思ったり。
わが町の市民ホールのスタインウェイなんて、ほとんど海の真上に建ってるようなホールに置かれていて。なので当然ピアノ庫で厳重に管理されているわけですが。財政難で苦しむこの町で、そこにかけてる維持管理のコスト、人手手間暇なんてことも思ったり。
とにかくいろんな偶然の重なりや、「いい音」を求める人たちの、一途な想いや熱心な研究、技術者の方々の確かな腕、そういうものに支えられて「いい音」のピアノがそこにある、ということ。
そう思うと、きれいな音のピアノが弾けること・聴けることの有難さっていうのが、しみじみ感じられるのです。。
↓当初防音室になる予定だった部屋から眺めた、今日の夕日と、富士山。
あと数日早かったら「ダイヤモンド富士」だったはずなんですが。