破局~人類は生き残れるか
こんばんは。
あの~、「バカみたい。」って言われるかもしれませんけれども、最近ふと、
「人間は、いつか必ず死ぬ。」
「人類も、いつか必ず滅亡する。」
などという考えが頭に浮かび、それ以来もやもやとして、まぁ、よく言われる話ですけど、「人間いつか必ず死ぬのになんで生きる必要があるんだ?」みたいなことを、思ってしまったりしていたのです。一個体としてでなく、全人類的に。
それもそもそも、この家に住んでいると、気象の変化などをもろに感じるため、温暖化やそれに伴う気候の変化、気象の「気性の荒さ」みたいなものを感じて、この環境変化に対し人間はどこまで生きていけるのだろうか?みたいなことを、考えてしまったため。
自分が子どもの頃とは、明らかに違ってきています。
またこの町に来てからの5年間でも、変化してきているのを感じます。
ある程度、自分たちが犯した環境問題をなんとか解決するなり、それに適応して生きてく術を得られたとしても、地球そのものにも寿命がある限り、普通に考えればやはりいつかは人類は終わる。
しかしそこを乗り越えて・・・?ということがありうるかどうかは、はるか遠い先のことで、まったく想像もつかないことのわけですが。
ただまずは当面の課題として、温暖化や諸々の環境の悪化に対し、生き抜いていけるのか、ということがあります。
それで今、いろいろ本をむさぼり読んでいるわけですが。
↑こちらの本を読みました。
著者は女性の方で、量子力学を専攻された方ですが、物理や数学の理論からだけでなく、地球科学的な内容から分子生物学や哲学、公害についての社会的事象等まで、幅広い知識に基づいて論を展開されています。
その中で引用されていた一つの図に、私は、救われた気がしたのでした。
↓この図。
栗原康氏による実験から出された結果。
500ccのフラスコに十数種類の無機塩と0.05%ペプトンを含んだ培養液を入れ、そこに、竹の煮汁を野外にさらして生物群集を自由に繁殖させたものをごく少量入れる。そしてそのフラスコを、一日のうち12時間は蛍光灯を当てて明るくし、12時間は暗くして人工的に昼夜をつくり、24℃に保っておく。
すると3日くらいたって、まずはバクテリアの数がピークとなり、その後、原生動物、クロレラ、らんそう、ワムシの順に次々と最盛期が遷移し、最終的にはそれぞれの個体数をほぼ一定に保ったまま状態を維持するようになる。
つまりある一時期は爆発的な指数関数的成長をするけれども、その期間はそれほど長くは続かず、やがてピークを迎えて、他の生物種との食物連鎖を通じた共存関係をさぐって一定の個体数に落ち着く。
・・・私、このグラフを見たときに、日本の人口増加→減少に転じつつあるグラフとか、高齢者人口の増加とその将来予想のグラフ、等とイメージが重なりました。
人間も生物の一種であり、「閉じた系」である地球に暮らす限り、ここに帰結していくのではないか、と。
食物連鎖の頂点であるわけですが、限りある資源を食いつくし、自ら招いた環境の悪化から受ける影響で、人口増加の一途をたどるというわけにはいかなくなる。
社会的、文化的要因によっても。「少子化」は起きていますし。
現在急速に発展し人口増加を遂げている新興国も、やがては同じ道を辿るのでしょう。
そしていつか、他の生物と共存していけるバランスに落ち着く。
しかしそれまで地球の環境が、持つかどうかが、問題ですね。
あるいは「無限に発展し続ける」という幻想から抜け出せず、人為的に何かしてしまうと、こういうふうにはいかなくなるのかもしれません。
すでに温暖化による気象の変化は目に見えて感じられるようになってきています。
人間も、愛すべき他の生物たちも、生きられるところまで、その種の生を全うできることを願うのです。
そしてこの地球の、美しさも。いずれも奇跡に近い出来事のように思うので。