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kokodamのピアノ日記 vol.5

海と森が見える家に住み、ピアノを弾いています。日々思うこと、感じたことなど、綴っていきます。

2016夏休み 南アルプス・荒川三山&赤石岳縦走

夏休み、今年も山に行ってきました!

今年は南アルプスの南部、荒川三山&赤石岳縦走。
登山の拠点である椹島に前泊し、その後山小屋3泊(千枚小屋~荒川小屋~赤石小屋)と、私たちにとっては長い行程でした。

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そういうわけで今回は、実はいろいろと複雑なしんどさもあった旅でした。
何がしんどかったのかというと・・・、

・3日間お風呂に入れない。自分の体がクサイ。
・3日間山小屋トイレのしんどさ。
・山小屋がものすごく混んでいて寝返りもうてない人口密度…。

それで要するに、山の自然はすごく美しいのに、対して、頭や体にアブがたかりハエがたかり、なんと汚い自分…。というわけです。

山では高山植物や山や空の風景に限らず、小さなイモムシでさえも、清らかで穢れなく、美しく見えます。それなのに。
だから自分がそこにいるということ自体が、「不自然」なのではないか、と思ったり。

山に登っている、ほかの人たちは、山好き。本当の山好き、の人たちばかり。
こんな自分は、そこまで山好きにはなれないんだな、と思ったり。


そんなこんなで精神的に萎えていた3日目。ある素敵な出来事がありました。
荒川小屋を出て、赤石岳の山頂に登り、そこから少し下って赤石岳避難小屋で一休みさせてもらったのです。ここのコーヒーがおいしい、という噂を聞いて。

素敵な陶器のカップとソーサーに淹れられて、本当に最高においしいコーヒーでした。
そして飲みながら、小屋のオヤジさんが紙芝居みたいに山の景色を撮った写真を見せてくださって。どれも超自然的な美しさ。
そしてさらに、コーヒーを淹れてくださったチエコさんが、なんとハーモニカを演奏してくださったのです。
・・・私、標高3000mのこの場所で、音楽が聴けるとは、思いもよらなかったので。すごく嬉しかった。
流れてきたのは悲しいメロディーの曲たちで、どれも心に沁みる音色でした。
私も、ダンナも、となりに座っていた聖岳を目指していたお姉さんも、もうみんな涙ボロボロ・・・。
そんな私たちを見て、チエコさん「…3000mのこの地で、今日この時かぎり、二度と会えない私たち、だからですよ。決して私のハーモニカがどう…、というわけでは。」と謙虚なことを仰っていたけれど…。いや決してそれだけではないのです。チエコさんも、そしてオヤジさんも、もう山の自然の一部になりえているからなのです、きっと。


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感動で胸いっぱいになりながら、再び赤石岳山頂を経て、赤石小屋を目指しました。
ちょうど山頂を下りるときに、次のサプライズが!!
…なんと、雷鳥親子に会えました! お母さんと、子どもたち。お母さんが「クウ、クウ」と泣きながら、子どもたちはちょこちょこ、あちこち遊びまわっていて、とっても可愛かった!

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最終日の下山は、3.5時間で1500m下るという、急な下りで途中、脚にきましたが、ピアノのために鍛えた体幹筋力と「こんにゃく歩行」で、なんとか乗り切りました。笑


下山して、今、思うことは・・・。
山は、深い。

今回、登り口に行くまでにも、車で丸一日がかり。深い深いところにありました。
そしてさらに、自分の脚で歩いて、丸一日歩いても、たどり着けないところばかり。何泊も山に泊まって、やっとたどり着けるようなところ。

山は深い。大きい。人間の手なんて及びもしないところが、いくらでもある。
人間なんて大したことない。 …と、思うと、ほっとするのでした。


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