アンドラーシュ・シフのリサイタルに行ってきました♪
こんにちは♪
昨日、神奈川県立音楽堂で開かれた「アンドラーシュ・シフ ピアノリサイタル」に行ってきました!
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの、最後のピアノソナタを演奏するという、なんともシブいプログラム。
…よかったです~、至福の時でした。
ピアノはベーゼンドルファー。
最初のモーツァルトは、まだピアノと会場がなじんでない感じがしましたが。
次のシューベルトになると、音と会場が絶妙になじんで、なんともまろやかな美しい響き。
シューベルトのソナタ21番D960、すごくよかったです。哲学的な曲、と感じました。思索と精神のいとなみによって至る、無上の歓び。
演奏時間が長い曲にもかかわらず、まったくそんなことを感じさせない、構成力と、終盤へ向けて感動を沸き起こさせる、素晴らしい演奏でした。
後半のハイドンもよかった。
第2楽章、p,ppの、なんともいえない美しい響き。絶妙な静寂と間。
…寝てる人もいたけれど(笑)、いや~、この音に包まれてのうたた寝って、極上だろうなァ~、と。
最後はベートーヴェンの32番、Op.111。
なんとなく…、ベーゼンドルファー、この頃にはちょっと音がくるってきた??中低音部。
なんとなくシフも弾きにくそうにしていた気が…?
しかし第2楽章、後半に向けて、やはりあの「天上の音楽」ともいうべき、高音部のp,ppの美しさ、煌くような、とろけるような、トリル。
も~~う、シアワセ。
休憩も含めてここまで2時間20分。
さてそしてここからが、またスゴかったのですよ~。
アンコールの嵐。そしてそれに律儀~に応えてくださる、シフ様。
1曲目はバッハのゴールドベルク変奏曲のアリア。…うひょ~、最高!
2曲目はモーツァルトのおなじみハ長調のソナタK.545。…うわ~、この曲って、こんなにステキな曲だったんだ!
3曲目はシューベルト 即興曲D935 Op.142-1
4曲目はシューベルト 即興曲D935 Op.142-4
5曲目はシューベルト ハンガリーの?(←聞いたことない曲でした)
6曲目はシューベルト 即興曲D899 Op.90-2
…とまぁ、なんと6曲もアンコールに応えてくれたのです!
しかもくりかえしもちゃんと弾かれるので、アンコールだけで40分以上!!しかも最後のアクションとか、茶目っ気たっぷりで、ホント可愛かった。(←な~んて言ったら失礼でしょうけれども…)シフの人柄がにじみ出てました。
最後は聴衆みんなでスタンディングオベーション!
あったかくていいコンサートだったな。