kokodamのピアノ日記 vol.5

海と森が見える家に住み、ピアノを弾いています。日々思うこと、感じたことなど、綴っていきます。

モーツァルトを弾く/聴くことと、年齢について。


こんにちは♪


だいぶ前に、お友達と話していて、「モーツァルトって、大人になってからはじめて『いいなァ〜』と思うようになったよね。」っていうことで意見が一致しまして。


子どもの頃、というか思春期の頃って、私、「モーツァルトなんて子供っぽい」って思って、あまり好きではなかった。(←弾けもしないクセに、生意気に(!))
だいたいそう思い始めたのは小学校5〜6年。や、もうちょっと前かな。
中学〜高校の頃も、モーツァルトはあまり弾きたいとは思わなかった。


モーツァルトが「いいなァ〜」と思うようになったのは、20代終盤から30過ぎたくらいから。


この間読んでいた、青柳いづみこさんの本に、やはりモーツァルトのことが書かれていて。
素敵な文章だったので、心に残っていたんです。

モーツァルトピアノ曲は、子供のころが一番上手で、そのあと一時的に下手になり、また年齢を重ねるごとにだんだん上手になっていく、そんな性質をもっているようだ。
子供のころは、まだ半分妖精に近く、花や木や風の言葉がわかるので、なんにも考えず小鳥が歌うようにモーツァルトを弾くことができる。」


なるほどね〜、と思いまして。


ここで「一時的に下手になる」時期っていうのは、「思春期以降」に重なるのではないかと、勝手に思いました。
そこからまた年齢を重ねると、だんだんとまたモーツァルトのよさが分かるようになり・・・、花や木や風の言葉に耳を傾けたくなるんですよ、きっと。
最終的には私が診ているご高齢の患者さんたちみたいに、まるで存在そのものが花や木や風のように、かわいらいくなっていくのですよ。笑


自然回帰、というのかな。
すごく分かる気がするんですよね…。


思春期以降、だんだん大人になり、20代過ぎて、社会に出て揉まれ…、そして。
人間が生まれ、個として何らかの意味を成し、そして死に向っていく。
自然回帰、って、ごくごく自然の流れ、と思う。



…というわけで、明日から、山に行ってきます。
山々の自然に、癒されてきます。


今日は、髪をかなり短く切りました。準備万端。
でも、天気予報は、全部、雨…。←あの雨男のせいだ〜っ!!


雨だったら技術的に厳しいので、無理しないことにします。
とりあえず涸沢までを目標に。
明日は朝5時出発。26日に帰ってきます。



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