kokodamのピアノ日記 vol.5

海と森が見える家に住み、ピアノを弾いています。日々思うこと、感じたことなど、綴っていきます。

日々変化するアコースティックピアノの音

今日は午前中は雨、午後は霧が少し出てきました。
パソコンスペースは、リビングの端っこにつくったのですが、ここからは森とは反対側の茂みと、その向こうの湾と半島が見えます。
窓を開けると、鳥の声が聴こえます。


防音室でグランドピアノを弾くようになって、最近やっと、落ち着いてきたところです。
はじめの頃は、低音の響き、特に「定在波」の問題からくると思われる増幅された感じの音などが非常に気になってしまって、なかなか練習に集中できませんでした。

楽譜棚と楽譜、本やいろいろな物が入って、少しずつ響きが落ち着いてきたのですが。
しかしそれでも、ある時はいい響きに感じられたものが、また別の日になると心地よい響きに感じられなくなってしまう。


最初のうち、まだよく分からず、日々ものすごく変化するアコースティックピアノの音に翻弄されていました。

どうしたものか…、と実はけっこう悩みました。


でもあるとき、一定の「温度」「湿度」の中におさまっていれば、いつも心地よい響きでいてくれる、ということが分かり、除湿機や暖房器具を使ってその範囲におさまるように、コントロールするようになりました。
…だいたい温度は20℃前後、湿度は40-60%の範囲です。
すると、いつもちょうどいいピッチで、良い響きで歌ってくれるようになり、いつ弾いても自分の気持ちに応えてくれる、「気の合うピアノ」になってくれました。



今まで、実家を離れて以来、ずーっと「サイレント」の電子音で弾いていたので、アコースティックピアノの音の日々の変化が、ものすごく実感されたのでした。
でもその分、自分の身体の中に湧き起こる変化を、ありのままに汲み取ってくれます。
ピアノは「いきもの」だってことが、感じられました。


私にとっては、なくてはならない、「ともだち」です。


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