kokodamのピアノ日記 vol.5

海と森が見える家に住み、ピアノを弾いています。日々思うこと、感じたことなど、綴っていきます。

音大ピアノ科大学院生像

PTNAのメールニュースで、こんな記事が紹介されていました↓
www.piano.or.jp


これ読ませていただいて、私は「じ~ん」ときました。

「音楽を勉強し、音楽で生きていく。」という覚悟。
現実を見れば音楽界で生き残っていくのは大変な厳しさがある。本当に生計を立てていけるのかという不安や葛藤を抱えながら、しかしそれでも強い意志をもって音楽の道を選び、もくもくと日々努力を続けていく。
ほとんどの人が、アルバイトや通学に費やす時間以外は、最大限練習に充てようと努力した、時間の許す限り練習に時間を割いていた、と。「自分との闘いだ」と述べている方も。


私、なんで「じ~ん」ときたかと言えば、まさに私のお世話になっているピアノの先生が、そんな学生時代を過ごされた方だと思うからです。

先生。まさにそんなふうに、学部生時代、院生時代、ピアノを突き詰めていかれた方だと思う。
そしてコンクールでの上位入賞や、さまざまなオーディション合格などを手にされて、そしていろいろな場所での講師経験を経て、現在、ここで教えてくださっている。


そのような先生が、身近にいてくださって、私のような者もそのような先生に教わることができるというのが、本当に幸せだなァ~と、思うのです。


よくヨーロッパなど海外の国では、ピアノなどはごく一部の家庭にしかなく、本当に才能のある人しかやらない、と聞きます。
日本は、そうではない。
本当に多くの人が、ピアノを楽しむことができる。
勉強したい人は、努力して音楽大学に入ればそこで学ぶこともできる。

そして私のような人間でも、大人になっても、こうして身近なところで学ぶことがきる。「本気で学んできた」先生から、学ぶことができる。


「裾野が広い」ってこと。
これはすごく恵まれたことだと思うのです。

そしてすべての人がこうして充実した音楽教育を受けることができるというのは、社会の成熟そのものだと、思うのです。
私たちはそこから、精神的な成熟を、得ることができると思うんです。
これはとても贅沢で、幸せなことだと思います。

だから、そのように本気でピアノを学んで、先生をされている方、先生を目指されている方々に、感謝です。


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