kokodamのピアノ日記 vol.5

海と森が見える家に住み、ピアノを弾いています。日々思うこと、感じたことなど、綴っていきます。

クリニックに置くピアノを決めた。

おはようございます♪

先日、東京方面あちこち、試弾に行ってきました。
とある工房で弾いた、ベヒシュタインの12a。
現在のマイスターピースClassic118の先行モデルだった機種ですが、それが私はとても好きで、それに決めました。

ところが…。
いつも自宅のヤマハのグランドピアノを調律してくださっている、調律師さんが、それに「大反対」で…。

特にお願いしたわけではないのですが、私が弾きに行く前に、その調律師さん、私が試弾するピアノをひと通り弾きに行かれていて。
で、私が12aにしようと思うとお伝えしたところ、「エッ!?まさか、アレを選ぶとは思わなかったわ!!」と…。

そのピアノ、1954年製の古いものだったんです。中は修理されてます。
それでその調律師さん、「ハンマーやら弦やら全部取り替えられちゃってるし、塗装も塗り替えられて、あれじゃ古さが全然残ってないじゃない。音もなんだか~こもってるし」

それでも私はあのピアノが好きで、最終的にはこういうのは、好き好き、好みの問題、感性の問題ですよね、とお話したのですが、その調律師さんから「お許し」が出ず…。

「今決めなきゃいけないの?他の楽器店にもっといいのあったわよ。売約済みだったけど。新しいモデルが出るまで待てばいいじゃない。なんならベルリンまで私行ってみてもいいと思ってるわよ!」と…。

私の方にもいろいろ、個人的な事情もありますし、その日はそのまま、ピアノ選びにお付き合いくださったことに感謝だけ申し上げて、電話を切りました。

そして私は、私なりにいろいろと、古いピアノの修理に詳しい方からお話伺ったり、自分なりに自分の気持ちを確かめたりして、結局、最終的に、そのピアノに決めました。


そのピアノ、とにかく、弾いていて、いちばん、気持ちがよかったピアノです。
もっともっとこのピアノ弾いてみたい!と思えたピアノです。
多少「クセ」はあるのですが。でも、古い無垢材の、やわらかくてまろやかな、やさしい色合いの音が出ます。

この一件。
「なんだか、『シッポのちぎれたメダカ』の歌詞みたいですね。」と、うちの看護師さんに言われました。
子どもたちが歌うのかな。

https://www.uta-net.com/movie/33134/



f:id:kokodam:20181021104559j:plain:w300


にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村