kokodamのピアノ日記 vol.5

海と森が見える家に住み、ピアノを弾いています。日々思うこと、感じたことなど、綴っていきます。

スピネット・チェンバロ おどろきの機構

こんにちは♪
よいお天気ですね。


我が家のスピネット・チェンバロ。↓
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スピネット・チェンバロって、「ジャック」と呼ばれる、チェンバロの撥弦に関わるツメ(プレクトラム)やダンパーを備えた木の部品が、隣り合う弦に対してツメの方向が反対になるように2本ずつセットされているんですね。

それが、最初の1年くらいの間、本体の木が環境になじむまでに伸縮して歪みが生じることで、隣り合う弦同士、ツメと弦の距離が一方は近付き、一方は離れ、そのためにタッチの強弱に差が出るのだそうです。

うちのスピネット・チェンバロは、変化が一般的なものより早く出たみたいで、この2-3週間前から高音域の音が交互に出なくなっていました。


コレ、「ツメ」を一個一個取り替えて、長さを調整する作業が必要なのかな、と思っていたんです。
だとするとけっこう時間と手間のかかる作業だよな~、と。


今日、チェンバロの製作者さんが、我が家に修理に来てくださったんですが。
で、なんと、見てビックリ!! ほんの一瞬で全部の問題が解決するオドロキの機構が備わっていたんです!!

感動してしまいました。
この機構は、製作者さんが発案されたものだそうです。なるほど~、スゴ~イ!と思いました。
(←製作者さん発案のものなので、詳細はヒミツです。)


・・・というわけで、全部の音が元通り鳴るようになって、とってもウレシイです!
そしてとても親切・丁寧にアフターケアしてくださるこのメーカーさんにして、本当によかったです。感謝感謝。



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ミラーセラピー ←これはピアノの練習に使える。

こんばんは♪
ごぶさたしてます。


今、脳出血後の左上肢の重度麻痺の患者さんを受け持っていて、リハビリの記録を読んでいたら、「ミラーセラピー」というのを初めて知りました。

両手の間に鏡を立てて、健側の手の動きを鏡に映し、その動きを見ながら麻痺側の手を動かす、というもの。
↓こちらのサイト分かりやすいです。

rehabili-shigoto.com


「…これは、ピアノの練習に使える!!」と思いました。

さっそく試してみました。
左手親指の「まむし指」対策として、左右の手で対称の動きをさせる練習はよく行っているのですが。
その場合、関節や筋肉などの動きの感覚、位置の感覚等で右手の運動を左手に学習させていると思うのですが、この「ミラー」を使うと、さらにそこに視覚情報が加わって、…なんともフシギな感覚になります。

まさに「錯覚」しているような、脳がダマされているような…。

脳は鏡に映っている動きを左手が行っていると認識して、手指はそれを模倣するような形となり、腕や肘や肩は、それにふさわしい動きをしようとしている気がします。


…最近私、また「左肩」のことで悩んでいたので、これはとてもいい気がします。
曲中全部確認しようと思ったらけっこう地道な作業になりますが。


ちなみに、前述のサイトでは四十肩、五十肩や変形性股関節症にも効果があると書かれていますが、なんとなくですが、やってみた感触としてはやはり手・指で一番効果が上がるのでは?と個人的には感じました。
視覚情報と運動の結びつきが、圧倒的に手指で多いからではないかな、と思いました。


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自分の音楽、自分の演奏。

こんにちは♪
GWまっただなかですね。


先日、2回目のチェンバロレッスンがありました。
私のピアノの先生が興味を持たれて、レッスン見学されたんですよ。
フランソワ クープランクラヴサン奏法」のプレリュード1番&2番、それとバッハのパルティータ1番のプレリュードをみていただきました。
先生の楽譜の見方、捉え方、そしてそれを美しい音楽として形作る過程が、間近で体感でき、素晴らしく感動的なレッスンでした。


レッスンを終えたあと、ピアノの先生と一緒に電車に乗って帰りました。

その中で、ピアノの先生「ああいったレッスンは、とってもためになると思う。」と。
一方でピアノのレッスンについて、「kokodamさん、頻繁にレッスンに来てくださって私はとても嬉しいんだけれど。でもね、最終的には、『自分』なの。」と。
「自分」がどう弾きたいか、どういう演奏をしたいのか。

ああ、そうか。わかる。
チェンバロの楽譜も、自分の見方は「なんとなく」でしかなく。「ため方」や「ゆらし方」も、根拠に乏しく、「なんとなく」。
ピアノもそう。先生に言われた通りにする。「自分」に自信がないから。
だからもし今、ピアノで他の先生についたとしたら、私はたぶん、混乱する。なぜなら「自分」が無いから。


ピアノの先生、「私がコンクールで最後まで残ったのは、実は全部、学校を卒業して、『自分』でやったときなんですよ。」
へえ~!!そうなんですか!
ピアノの先生の仕事をされながら、ご自身はレッスンを受けず、自分で準備をし、仕事の合間に受けたコンクールやオーディション。そこで最終審査まで残り、最高位も受賞された。
…そうだったんだ。


とにかく「自分」の演奏に、自信を持つことだと。
「こうなんだ」という自信。


今の私に、いちばん足りないもの。
意識して取り組んでみたいと思いました。


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発表会終わりました~

こんばんは♪

…なんか緊張して演奏した後って、脳の興奮がおさまらないのか、夜中なんですが目が覚めてしまって眠れません。
ということで久々にブログを書くことにしました。


発表会が昨日、終了しました。

ソロはショパン舟歌を弾きました。
1か月前にステップで一度弾いて、そのときはわりと落ち着いて弾けたと思ったのですが、今回は…、まぁいろいろと反省点があります。

1か月あったので欲が出て、音楽的なところ、ああしたい、こうしたいがいろいろ出てきて取り組みました。
それは悪いことじゃ決してないと思うんですが、そこからさらに、ミスなくそれを弾けるようにすること、自信をもって弾けるまでにしていくことって、もっと十分練習しないと、だめなんだなァ~。

…今回、3週間後にまた別の曲をステップで弾くことにしていたこともあって、その曲練習しながら舟歌の準備してたんです。
そんな「片手間」でショパン舟歌なんて、100年早い。。と思いました(汗)。

また今回、前回まで「必ず」ミスしていた(汗)、6度や3度の重音が、弾けて、「おお、弾けた!」と思ったら、それに続くところで予期せぬミスをして、余計動揺して、それが後を引きずってしまった…。

あとは一番盛り上がるところで息が続かず盛り上げられなかったことが、すごく悔しい。

録音聞いてても、「呼吸」ができていない感じ。十分歌えていない感じ。
いつもより先を急いでしまって、「間」も十分にとれていない。

やっぱり、弾いていて「不安な気持ち」が出てきてしまう、ってこと。それが「歌」や「呼吸」に影響してる気がする。
「不安な気持ち」が顔を出さないところまで、練習が必要ってこと。



…と、やや落ち込み気味ではありますが。
しかし難しい曲でしたし、大きな曲でした。本番はなかなかではありましたが、ある程度まで弾けるようになってきたということは、それだけ自分の身体も変わってきたということ、だと思います。それは自分にとって大きな収穫です。


この曲に取り組んで、1年半デス。
ある方のブログ読んでいたら、アマチュアショパンのバラード1番をとても素敵に弾かれた方のことが書かれていて、その方はなんと「4年」、バラード1番に取り組まれたのだとか。

そうですよね。それくらい、かかるんだ。

大好きな曲なので、弾き続けていきたいと、思いました。


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スピネット・チェンバロが我が家に届きました。

こんにちは~♪

更新滞っておりましてスミマセンね。
ピアノの練習は頑張ってますよ。


今日は、スピネット・チェンバロが、我が家に届きました!
数か月前にいくつか試弾した結果、久保田チェンバロ工房さんの「ベーシックスピネット」の、ウォルナット仕様に決めまして、製作していただいたものです。

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↑鍵盤の細かな造形が、本当に美しいです。

そしてウォルナットの響き。透明感があって、かつ、やわらかく融合する響き。
たまらないですよォ~


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我が家の1階の住人の方(=ダンナの両親デス…)が、まだ住んでおりませんので、1階に置かせてもらうことにしました。
狭い防音室と違って、空間に響きが広がるので、いいですね。

…これはヤミツキになります。笑
調律に慣れて、弾ける曲ができたら、音もアップしますね。


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